抗菌・抗ウイルス・防かび剤

近年の清潔志向の高まりにより、プラスチックにおいても抗菌性、抗ウイルス性、防かび性のニーズが高まっています。

特にコロナ禍以降、抗菌・抗ウイルス機能に関する関心は高く、筆記具や壁紙、家具、電車のつり革やシートなど、いたるところで抗菌・抗ウイルスプラスチック製品を見かけるようになりました。

抗菌・抗ウイルス・防かびプラスチックは、プラスチックに抗菌・抗ウイルス・防かび機能を有する添加剤を練りこんだり、表面にコーティングすることで得られますが、樹脂の種類や用途によって適切な添加剤を選択することが重要です。

ここでは、代表的な抗菌・抗ウイルス・防かび剤とその製造メーカーを紹介します。

銀系抗菌・抗ウイルス剤、ノバロン®ウイルスグレード。分散性に優れ、繊維や、フィルム、プラスチック成形品への表面加工がしやすいのが特徴。

乳酸銅塩系抗菌剤。高い抗菌性と生体安全性を両立。ゲル状の固体で水やアルコールにも分散しやすい。

1984年世界に先駆けて商品化。無機系抗菌剤の先駆者的存在。ゼオライト/Ag系抗菌・抗ウイルス剤。

亜鉛系抗菌剤。高い安全性と抗菌性、抗カビ性、紫外線吸収性、消臭性を両立。